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“映画の中の粋なセリフ”

 名作と呼ばれる映画は多々ありますが、中でも、名セリフ、名翻訳の宝庫と言われるものにカサブランカ(Casablanca)があります。今さらストーリーを説明することもないでしょう。  主演はイングリッド・バーグマン(Ingrid Bergman)とハンフリー・ボガード(Humphrey Bogart)。 もともとこの映画は、後にアメリカ大統領になるロナルド・レーガン(Ronald Reagan)を起用する予定で企画されたものだそうですが、スケジュール調整やら何やら紆余曲折があって、最終的にこの二人に落ち着いたのです。
 では、この映画の中から、名セリフ、名翻訳の数々を見ていきましょう。日常会話で使うと本当に粋で、特に男性にとってはハードボイルドの決定版でしょう。
女性:Where were you last night?(昨日の夜はどこにいたの?)
男性:That's so long ago, I don't remember.(そんな昔のことは覚えてないね。)

女性:Will I see you tonight?(今晩会えない?)
男性:I never make plans that far ahead.(そんな先のことは分からない。)

"Here's looking at you, kid."(君の瞳に乾杯!)

"Louis, I think this is the beginning of a beautiful friendship."
(ルイス、これが美しき友情の始まりだな。)

"We'll always have Paris."(君と幸せだったパリの思い出があるさ。)

 いかがでしょうか。何度も声に出して読んでいるうちに、感情のこもった言い方ができるようになります。機会があれば是非使ってみましょう。
 この映画、著作権の問題がなくなり今は激安のDVDが手に入ります。お手元に置いて損はない作品です。
 ところで、主演のイングリッド・バーグマンはスウェーデンの出身です。渡米後、英語を身につけようと毎日映画館へ通ったものの、当初は何ひとつ聞き取れず習得するのにとても苦労したと伝えられています。ところが、彼女の出演作品を見るとネイティブスピーカーと変わらぬ英語を操っています。私たちにとってもよい励みになりますね。

“シェイクスピア劇の名セリフ”

 英語圏では、小学生の時からシェイクスピアに親しみ、格調高い英語を身につけていくのだそうです。さまざまな場面に引用されることの多いシェイクスピア劇の名セリフ。日常会話で使うと教養の高さを印象づけることができます。回りのあなたを見る目も変わってきます。
 早速いくつかをご紹介しましょう。
All that glitters is not gold.(輝くものすべてが金とは限らない。)
All's well that ends well.(終わりよければすべて良し。)
Lend me your ears.(耳を貸してくれ。)
To be, or not to be: that is the question.(生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ。)
What a piece of work is a man!(人間は神が創った傑作。)
It is Greek to me.(私にはさっぱり分からない。)
 いずれも皆さん1度は耳にされたことがあるでしょう。こういったフレーズを、芝居の出演者になりきって使ってみるのはとてもよい練習法です。英語の学習には、場面に応じた定型フレーズを覚えることのほか、こうした教養を高めていくことが必要なのです。
 会話での応用編です。あなたのことを何とお呼びしたらいいですか?と聞かれて、
Doesn't matter. What' s in name? Anything in fine.
(名前なんてどうでもいいよ。何でも結構。)
 とか、恋人に
We can't see you until next week.(来週まで会えないのね。)
 と言われたときに、
Parting is such sweet sorrow.(別れは甘く切ないもの。)
 などと返すことができたら何といいことでしょう。これらは「ロミオとジュリエット」に登場するセリフです。
 映画の名セリフと合わせて、シェイクスピア劇で知識と教養を磨こうではありませんか。

お薦め会話表現

 "How are you doing?"
 初めてアメリカへ行った際、出会った人が皆こう聞くので自然と覚えました。それまでは、学校で習った"How are you?" しか知りませんでしたから、ほかの人より一歩先へ進んだような得意な気分になったのを覚えています。
頻繁に会話で使われるにもかかわらず、学校英語ではほとんど教えられていない表現を挙げてみました。これらを使いこなせると、会話の幅がぐんと広がります、
Have a nice day.(良い1日を)
買い物をして、勘定が済むとレジの人からよく言われます。

Come on.(元気出せよ)
ほかにも、「さあ来い」「頼みますよ」「急いで!」「いいかげんにしろよ」など、挑戦、懇願、抗議、激励など、いろんな場面で使えるフレーズです。

Take it easy.(気楽にいこうよ)
いらいらしている人をなだめるほか、別れ際の一言としても多用されます。試験やスポーツの試合など大切なことを控えている人に対して、日本語ではよく「頑張って」と言いますが、英語ではこの言い方が一般的です。

Take care.(気をつけて、お大事に)
Take care of yourself.(体に気をつけて)を省略した形です。

Never mind.(気にしないで)
謝罪に対して使われるほか、いったんした質問や注文を取り消すときなど、幅広く使えます。

How about 〜 ? (〜はどうですか)
彼、彼女を誘うとき"How about a drink?"なんて言ってみてはどうでしょう。

That's it.(そうそう、それなんだよ)
自分が思っていたものに出合ったときに使います。

Just leave it to me.(まかせなさい)
腹のすわったところを見せるのにはぴったりな台詞です。
 
Are you kidding?(冗談でしょ、まさか)
No kidding! とも言います。

Go ahead.(どうぞ)
 話を促して「どうぞ続けてください」とか快諾の意味で「どうぞ」と言うときに使います。後者では、Be my guest.も使われます。エレベーターの前で"Go ahead"と言われたら「どうぞお先に」ということ。その意味ではAfter you.もよく使われます。

いずれもお聞きになったことのあるものだと思いますが、すぐにでも使える表現ばかりです。何度も何度も口に出しているうちに、自然と口を突いて出てくるようになります。

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